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• モデルの身長：174cm

ゆったりが似合うシングルスピード。

緩やかに弧を描くオリジナルのハンドルバーと、エアボリュームをたっぷり含んだ広めのタイヤ。クイックだけど、ゆったり。Ribelle（リベッレ）の乗り味は、この2つのキーワードで説明ができる。ピストでもトラックバイクでも、もちろんスポーツバイクでもない。格好良くて乗り心地がいい自転車は、息急き切るようなストイックな走り方じゃなくて、自分のペースで走るほうが気持ちいい。

Ribelleのハンドルバーは、大きくベンドしたフォルムのクルーザータイプ。Italia Veloceオリジナルのこのハンドルは、握る場所で操舵性が大きく変わるユニークなデザインだ。見た目にも走りにも、Italia Veloceのコンセプトが反映されている。

渾然一体！錆と溶け合う、ロウ付けや焼入れの跡。

ロウ付の溶接跡と錆が独特の表情を見せるRibelle（リベッレ）。フレームのトップチューブとシートチューブにはアルミプレートが留められていて、それぞれにはシリアルナンバーと任意でアルファベットと数字を刻印することができる。標準仕様では 、Italia Veloce（イアリアベローチェ）の地元パルマの文字が。自分だけの1台をオーダーすることができる、ハンドメイド受注生産ならではの楽しみだ。

パルマ産のハムを縛る麻紐を、バーテープの代わりとしてハンドルに巻いているのも面白い。ランドナーでは馴染み深い麻紐だけれど、あくまでエンド処理の一環として使用されるに止まる。錆をはじめ、独創的なアイデアの宝庫。これこそリベッレの代え難い魅力と言えるだろう。

錆をデザインに取り入れるというコンセプトに、大きな障害となったのが錆の進行。これはイアリアベローチェがOwatrolと協同して開発した、ラストフィニッシュオイルというオイルを使うことで解決できる。2～3ヶ月に一度の定期的なメンテナンスが必要だけれど、心配しなくてもいい。オイルを塗る作業もきっと楽しいはずだから。